日常生活自立支援事業

日常生活自立支援事業とは…

 日常生活自立支援事業は、安心した生活と大切な財産を守るための事業です。福祉サービスを利用したいけれど手続きの仕方がわからない、銀行に行ってお金をおろしたいけれど自信がないなど、日々の暮らしのなかにはいろいろな不安や疑問、判断に迷ってしまうことがたくさんあります。このような場合に、福祉サービスの利用手続きや金銭管理などのお手伝いをして、あなたが安心して暮らせるようにサポートします。

どんな人が利用できるの?

 認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者などで判断能力が不十分な方が対象になります。

 支援計画の内容を理解できる方に限ります。
 ※療育手帳や精神障害者保健福祉手帳の有無や、認知症と診断されている方に限られるものではありません。

どんなサービスを受けられるの?

1.福祉サービスの利用援助

 福祉サービスについての情報提供や利用手続きのお手伝いや利用している福祉サービスの苦情を解決するためのお手伝いなど。

2.日常的な金銭管理のサービス

 公共料金の支払いや年金受領の確認、預金からの生活費の払い戻しなど、日常的なお金の管理のお手伝いなど。

3.書類等の預かりサービス

 定期預金通帳や年金証書など、無くしては困る大切な書類の預かりなど。

利用料はかかるの?

 相談や支援計画の作成にかかる費用は無料です。サービスを利用する際は利用料(1時間あたり1,200円)と生活支援員の交通費がかかります。

利用するにはどうしたらいいの?

まずは登別市社協へご連絡下さい。専門知識を持った担当者が丁寧に相談内容をお伺いします。
ご本人以外でも、ご家族や関係者などからのお問い合せにも対応します。

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※パンフレットのダウンロードはこちらから

≪人と関わることで学びと喜びを感じながら≫

 日常生活自立支援事業生活支援員 相良小枝子さん

 5年程前に知人から紹介されたことがきっかけで生活支援員の活動を始めました。

 それまで障がい分野についての専門的な知識はなく、生活やお金についてのお手伝いということで自分に務まるだろうかと最初は不安でした。精神の病気や障がいにより妄想のある方や関わりが難しいと感じる方もいて悩むこともありましたが、福祉関係の仕事をしていた娘から「自分のできることを自然体でやったらいいよ」と言葉をもらい気持ちが楽になりました。それからは身構え過ぎずに自然体な自分で接すること、病気や障がいがあるからとはじめから相手を決めつけずに、ひとりの人として関わることを大切にしています。他市に転居して支援を終えた方とたまたま会った際、向こうから気付いて声をかけてくれたことがとてもうれしかったことを覚えています。支援を通していい関係性を築くことができたのかもしれないと思えた瞬間でした。

 相手からお礼の言葉をもらうと本当にうれしく励みになります。この活動に携わったおかげで出会うことのできた方々から多くのことを学ばせていただき、人として成長させてもらえました。誰かのためのようで、自分のための活動だと思っています。人と関わるということは難しさも伴いますが、そこから生まれる喜びや学びもたくさんあり、それが魅力だと思います。

 支援の内容から「難しそうだ」と感じる方もいるかもしれませんが、社協の職員さんがしっかりフォローしてくれるので、ぜひ身構え過ぎずに楽しみながら経験していただきたいです。